醜悪

銃声のような ノックで部屋が満たされた
いつものことさ 無賃の労働歌

生きるための最低限 ここがいわゆる最底辺
わかっていたこの道で なぜ託されたのだろう
疑問は憎しみに変わり 憎しみが身を蝕んだ
それでも息をしている どうしてだろう どうしてかな


助けを求めた ネットの海の中
数多の人々が 糾弾を始めたんだ

悪は滅びるものだと 初めて実感したんだ
世の中はこんなにも 優しさで溢れている
ノックをされる部屋も消え 何も残らない僕らを
正義は見捨てた 彼らは皆ひとときの
優越感で たかるだけ 悪はどっちだ

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